地域医療日誌

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地域医療日誌

変化しつづける地域でともに悩み、考える医療

犠牲で成り立つ地域医療を変えるひとつのモデル

  • へき地の複数の診療所を複数の総合医が支える
  • 一人の犠牲ではなくネットワークで支える
  • 幅広い診療ができる医師がカバーする

 

 地域医療に関する記事の紹介です。

「地域医療日誌」というブログ名から、これまでこのような記事を期待して来られた方も多かったのではないかと思います。でも、ぼくはへき地医療からしばらく遠ざかっておりますし、へき地医療の最新情報を十分にフォローできていません。

 都会の医療に「魂を売った」というわけではもちろんなく、むしろ同じような問題が日本全国どこでも起こっていると日々実感しているところです。

 

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かぜは寝て待て

質問

 かぜで医療機関を早めに受診したほうがよいですか?

  • かぜをひいても何もする必要はありません
  • こんなときには医療機関の受診を
  • エビデンスは?
  • まずはやってみよう

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 かぜをひくと早めに市販薬を準備したり、医療機関を受診したりする人がたくさんいます。薬局や医療機関に行くと、薬をすすめられることもあるでしょう。

 でも本当にその必要はあるのでしょうか?

 

かぜをひいても何もする必要はありません

 ずいぶん前、ぼくがブログに記事を書いたことがありました *1。あれから6年経過していますが、いまだに回答はほぼ変わりがありません。

  • かぜをひいても何もする必要はありません。(もちろん「早めの市販薬」も不要です。) 多くの場合、かぜは重い病気を引き起こすことはありません。
  • かぜを治す薬はありません。症状を一時的に軽くする薬はありますが、副作用もあるため、特に小児や高齢者には一般的におすすめしません。
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このブログで何ができるようになりますか?

  • ブログで何ができるようになるのかなんて考えてなかった
  • このブログでできること
    • 1.もう少し健康を気にかけずに暮らせるようになるかもしれません
    • 2.その理由や判断材料がはっきりします
    • 3.エビデンスをどう使うかが身につきます
  • ブログにも参考になる本だった

 

ブログで何ができるようになるのかなんて考えてなかった

 これまで、ぼくのブログをどうしたらよいか、という駄文を書いたことがありました。書いている当時は、こうやってみよう、という決意をこめて書いているのですが、ふりかえって読んでみると、まあ、イマイチですよね。

 

 そしてまた今回、駄文を書こうとしています。

 まあそれも、どうすれば、売れるのか?―――世界一かんたんな「売れるコンセプト」の見つけ方 という本を手にしてしまったからなのですが、なかなか興味深いことが書かれていました。

 世の中の人は、一体何を求めているのか。

 読者は何を求めてぼくのブログにたどり着いたのか。

 そのあたりを少し考えなおしてみた上で、このブログの位置づけについて、ここに書いておきたいと思います。

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基本研修ハンドブックが5年ぶりの改訂

 

 本の紹介です。

 ぼくも少しだけ関わっておりますので、宣伝という形になります。

 興味ある方は、ぜひともクリックを(笑)。

日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック

日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック

 

 

 初版 日本プライマリ・ケア連合学会基本研修ハンドブック が出版されたのは2012年。この本の前身は プライマリ・ケア医の一日―日本プライマリ・ケア学会基本研修ハンドブック、3つの関連学会が併合する前の日本プライマリ・ケア学会が編集した、2004年の出版になります。

 

 初版を製作した当時、学会が併合されて家庭医療後期研修制度はどのようになっていくのか、まだはっきりしない時期でした。不安の中での出版だったと記憶しています。

 そして、5年経過した今、いまだに総合診療専門医制度のゆくえが見えず、混乱の中での出版となりました。

 

 研修制度がどのようになるといえども、根幹となる基本研修は同じである、と考えたいところです。

 しかしながら、「家庭医に関する懇談会*1 から30年が経過しても、いまだ家庭医機能についてはどうも専門家の意見の一致をみないようです。

 

*1:当時の状況は、医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命 (ちくま新書) の第5章に触れられています。

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7年猶予で本当にいいですか?

 無益性の拡大解釈のゆくえ - 地域医療日誌 につづきます。

  • ブラックな医療業界 
  • 過重労働を政府が追認 
  • 応召義務とは
  • 医師は例外に
  • 医療業界は努力が足りない
  • 医療現場の過重労働と無益性の拡大解釈

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ブラックな医療業界 

 すでに限界に達している医療現場。これからどうしていくのか? 厚生労働省も検討をはじめているようです。

 先日開催された検討会の報告書が公開されています。

www.mhlw.go.jp

 

 内容をじっくり吟味したいところですが、報告書はかなり分量があり読み込むには時間がかかります。

 

 ここにあわせて、厚生労働省が実施した「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」(働き方調査)の結果概要も公表されています。

 すでにメディア記事などでご存知かもしれませんが、この中に医師の勤務時間の調査結果が示されています。一部引用します。

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 これによると、20代男性医師では、平均週57.3時間、その他の当直・オンコールが週18.8時間、ということになります。当直・オンコールは実際に診療していない待機時間を含みますが、事実上の拘束時間となります。

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