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地域医療日誌

変化しつづける地域でともに悩み、考える医療

睡眠薬を服用している人は喘息発作が3割多い

4. 医療の負の側面に関すること

質問

 喘息もちですが、睡眠薬って安全ですか?

  • 英国のコホート研究データから
    • 症例対象研究(Nakafero, 2015年) *1  
  • 喘息発作が3割多い 
  • ベンゾジアゼピンで喘息死亡が多い

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英国のコホート研究データから

 ベンゾジアゼピン系の情報検索をしているときに、偶然、興味深い研究をひとつ見つけましたので、ご紹介します。

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フコイダンで痛みはよくならなかった

3. 診断や治療についての疑問
  • 変形性関節症に効果があるか?  
    • ランダム化比較試験(Myers, 2016年) *1
    • フクス・ベシクロスス
    • 結果が書かれてない?
    • 補足資料に発見
    • プラセボ群のほうがまし

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 フコイダンとは、昆布やもずくなどの藻類の粘質物(ぬめり)に含まれる食物繊維のことです。

 これに何らかの効果があるのではないか、と研究がさかんに行われているようです。また、健康食品として売られることもあるようです。

 

 以前、こちらのnoteの記事 膀胱がんにフコイダン?|ブロガーズオフィス|note で扱った際、ひとつ新しい研究を拾いましたので、ご紹介します。

 

変形性関節症に効果があるか?  

 フコイダンの変形性関節症に対する効果について、2016年に論文が発表されています。見ておきましょう。

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原稿に行き詰ったとき打開するための方法

日誌
  • コトバにできないもどかしさ
  • ブログ編集画面で整理される

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 原稿を書いていて、行き詰まっています。締め切りが近いのですが。ちょっと気分転換に書いています。

 

コトバにできないもどかしさ

 言語化は難しいものです。考えていることを文章にしようとしても、うまく行かずに手が止まってしまうことがあります。

 核心部分というものは、うまくコトバにできないところにあるものです。

 

 もどかしいところをもうひと踏ん張り。そして、しっくりくるコトバが産み出せたらおもしろいのですが、なかなかそう簡単にはいきません。

 コトバにできないことは、経験とか、現象とか、暗黙知とか言われるのでしょうか。人と共有できないものとなってお蔵入りしてしまいます。 

 

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副甲状腺ホルモンは半分でもいいですか?

 副甲状腺ホルモンは週1でもいいですか? - 地域医療日誌 のつづきです。

  • 週1半分でも効果がありそう?
    • ランダム化比較試験(Fujita, 2014年)*1
  • 骨肉腫の副作用は?

 

週1半分でも効果がありそう?

 副甲状腺ホルモン製剤について、もうひとつ。こちらも日本人の研究から。

ランダム化比較試験(Fujita, 2014年)*1

研究の概要

 椎骨骨折の既往がある骨粗鬆症の日本人329人が、テリパラチド28.2μg週1回注射を受けると、プラセボ(テリパラチド1.4μg)週1回注射に比べて、78週間の観察期間内での新規の椎骨骨折は少ないか、について検討したランダム化比較試験。

 

主な結果

 新規の椎骨骨折はテリパラチド群で3.3%、プラセボ群では12.6%に発症。カプランマイヤー法による78週間後の骨折リスクは、テリパラチド群では7.5%(95%信頼区間 0.3, 14.7)、プラセボ群では22.2%(95%信頼区間 12.4, 32.0)、相対危険減少は66.4%とテリパラチド群で椎骨骨折が少なかった。

 

*1:Fujita T, Fukunaga M, Itabashi A, Tsutani K, Nakamura T. Once-Weekly Injection of Low-Dose Teriparatide (28.2 μg) Reduced the Risk of Vertebral Fracture in Patients with Primary Osteoporosis. Calcif Tissue Int. 2014 Feb;94(2):170-5. doi: 10.1007/s00223-013-9777-8. Epub 2013 Aug 21. PubMed PMID: 23963633; PubMed Central PMCID: PMC3899450.

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副甲状腺ホルモンは週1でもいいですか?

 副甲状腺ホルモンで骨折が少ない - 地域医療日誌 のつづき記事です。

  • ランダム化比較試験(Nakamura, 2012年) *1
  • ランダム化比較試験(Sugimoto, 2013年) *2

 

 副甲状腺ホルモン製剤の効果について、さらに見ていきましょう。

 副甲状腺ホルモン製剤を毎日注射ではなく週1回の注射では、効果はどうでしょうか。日本人を対象としたランダム化比較試験があります。 

ランダム化比較試験(Nakamura, 2012年) *1

研究の概要

 椎骨骨折の既往がある骨粗鬆症の日本人578人(65-95歳)が副甲状腺ホルモン製剤のテリパラチド56.5μg 週1回注射を72週間受けると、プラセボに比べて新規の椎骨骨折の発症は少なくなるか、を検討した二重盲検ランダム化比較試験。

 

主な結果

 72週間までの新規の椎骨骨折の累積発症率はテリパラチド群では 3.1%(7人)に対して、プラセボ群では14.5%(35人)。相対危険は 0.20(95%信頼区間 0.09, 0.45)と テリパラチド群で椎骨骨折は少ない。

 

*1:Nakamura T, Sugimoto T, Nakano T, Kishimoto H, Ito M, Fukunaga M, Hagino H, Sone T, Yoshikawa H, Nishizawa Y, Fujita T, Shiraki M. Randomized Teriparatide [human parathyroid hormone (PTH) 1-34] Once-Weekly Efficacy Research (TOWER) trial for examining the reduction in new vertebral fractures in subjects with primary osteoporosis and high fracture risk. J Clin Endocrinol Metab. 2012 Sep;97(9):3097-106. doi: 10.1210/jc.2011-3479. Epub 2012 Jun 20. PubMed PMID: 22723322.

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