地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

麻しんの接触後予防は72時間以内に

MRワクチンがワクチン品薄に 麻しんのPEP 接触した免疫のない医療従事者には長期休暇 MRワクチンがワクチン品薄に 麻しん風しんワクチンが品薄状態となっています。 流行がニュースになると、ワクチン希望者が医療機関に押し寄せ、さらに医療機関もワクチン…

B型肝炎ワクチンの効果は?

10月から定期接種化 HBVは世界で蔓延 真のアウトカム研究は少なかった 観察研究(Chang, 2009年) *3 導入後、小児の肝細胞癌が7割減少 25万人で1人予防 10月から定期接種化 2016年10月から、B型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンが定期接種化されます。対象者…

HPVワクチンの安全性について

国内の状況 海外の報告 システマティックレビュー(Gonçalves, 2014年) *1 レビュー(Nakalembe, 2015年) *3 レビュー(De Vincenzo, 2014年) *4 FIGO HPVワクチンは効果だけではなく、安全性も気になるところですね。ついでに少し触れておきましょう。 …

接触後のワクチンでも予防できますか?

PEP 3日以内に麻しんワクチンを PEP 麻しんの流行が話題になっています。イベントや空港を利用して、心配している人もいるでしょう。 病原体によっては、接触後のワクチン(PEP, postexposure prophylaxis)にも発症予防効果があります。 わかりやすくまと…

HPVワクチン、10年の成果は?

人類のHPVとの戦い 4価ワクチン発売から10年 システマティック・レビュー(Garland, 2016年) *1 HPVワクチン宣伝論文? 人類のHPVとの戦い ヒトパピローマウイルス(HPV)は全世界的にはびこる最も代表的な性感染ウイルスとなっています。このウイルスはぼ…

地域医療ジャーナル読者の皆様へ

地域医療ジャーナル読者の皆様へ、ご連絡があります。 Publishers 運営事務局から、読者のみなさまに課金に関する重要なご連絡がございましたので、ここに告知させていただきます。 [重要] Publishersをご利用中の皆さまへ / 地域医療ジャーナル

認識の谷間に灯をともす

伝えたいこと? 楽しさを伝える わかりやすさの限界は中学で学んでいた ブログを開設して8年。これまでをふりかえりながら、地域医療日誌のあゆみ - 地域医療日誌 by COMET を書いてみて、考えたことを少し書き留めておきたいと思います。 伝えたいこと? …

認知症予防にサアミオンですか?

公開日 2014-10-19, 最終更新日 2016-08-29 質問 認知症予防に処方されたサアミオンは、このままずっと飲んでいたほうがよいですか? 残った脳代謝改善薬 サアミオンで認知症予防? メタ分析(Fioravanti, 2001年) *1 それから 残った脳代謝改善薬 1998年5…

人工知能で診断が変わる?

ホワイト・ジャック ワトソン 最近、人工知能を医療に活用した事例が報道されるようになってきました。 最新技術に大きな期待と関心を寄せながらも、人工知能に仕事を奪われるのではないか と、心穏やかではない、という一面もあることでしょう。 診断するこ…

検索者を想定した記事づくり?

検索者のニーズ? どんな検索語で来たのか リライトでアクセス増加? 検索者のニーズ? ぼくのブログにはGoogleやYahooなどの検索でたどり着いている人が多い、ということは以前から感じていました。 そして人気記事の第1位にはあまり変動がないことも、う…

点鼻ステロイドで 身長が低くなりますか?

喘息に対する吸入ステロイド 小児のアレルギー性鼻炎では ランダム化比較試験(Skoner, 2015年)*1 1年で0.45cm 喘息に対する吸入ステロイド 吸入ステロイドで身長が低くなるか? については、過去に記事にしています。 こちらをご覧ください。 www.bycomet…

小児の周期性発熱:PFAPA症候群

不明熱と周期性発熱 不明熱の定義 周期性発熱症候群 PFAPA症候群とは 参考になる情報源 PFAPA症候群の治療 ランダム化比較試験(Butbul, 2016)*4 メタ分析(Burton, 2014年) *5 不明熱と周期性発熱 周期性発熱の鑑別について考える機会がありました。この…

つぶやきカルテ入力

音声入力の時代到来? カルテ入力をつぶやきで 音声入力の時代到来? 何かいつのまにか、音声入力は大変優秀になっていました。 この記事も音声入力で書いています。 もちろん、まだ音声入力だけで文章のが完成することはありません。そもそも、句読点がつき…

研究者も不正行為が多い

科学は黄信号? 研究不正の本 赤信号だった! 科学は黄信号? 科学者の研究不正が問題となっています。国民の科学に対する信頼性は黄信号(赤信号?)が灯っています。 ノバルティスファーマ社「ディオバン」の一件や「STAP細胞」が話題となり、記憶にまだ新…

安かろう、良かろうの医療へ

医療費の高騰をどうするのか 安かろう、悪かろうとは限らない 医療費の高騰をどうするのか 週刊誌や新聞やテレビもそうですが、いいかげんな情報を垂れ流していることが目につきます。 いちいち反論している余裕もありませんが、これは解釈がまちがっている…

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