地域医療日誌

変化しつづける地域でともに悩み、考える医療

医療と癒し

医療・福祉・音楽をつなぐ新企画が開始!

ポッドキャスト+クラウドファンディング 医療✕音楽 ポッドキャスト+クラウドファンディング 想いはつながっているのでしょうか。いや、きっとそうにちがいない。 米国在住の音楽療法士、佐藤由美子さんが、医療・福祉・音楽をつなぐ新プロジェクト「BLISS…

音楽に害はないですか?

質問 音楽の治療には害はないのでしょうか? メタ分析から メタ分析(van der Steen, 2017年) *1 アウトカムが設定されていなかった 鋭いご質問をいただきました。 音楽を聞くだけなら害なんてないでしょう、と考えてしまいがちですが、研究となれば検討せ…

音楽を聞くことはどんな効果があるのか

認知症に対する音楽療法の効果 音楽を聞くことの効果 ランダム化比較試験(Raglio, 2015年) *1 この研究ではどんな介入が行われたのか 以前、音楽療法に関する医学論文を紹介したことがあります。このような論文の多くは、音楽療法士などが提供する、専門的…

音楽で認知症のうつや不安は軽減する

ごちゃまぜバイアス 音楽でうつや不安は軽減する メタ分析(van der Steen, 2017年) *2 音楽の治療的介入とは ごちゃまぜバイアス 認知症に対する音楽療法の効果については、以前ご紹介しました。 www.bycomet.tokyo この記事で紹介したメタ分析のほかにも…

次の10年へ向けて、何ができるのか?

活動は次の局面へ AHEADMAP エコロジーオンライン(オトトカラダプロジェクト) 活動は次の局面へ ご報告です。 ブログ開設からあと少しで10年 *1。日々の医療現場での活動だけではなく、ブログから派生した活動が、新しい局面を迎えていると感じています。 …

記憶の改変が癒しにつながる?

ツイッターの導火線 癒してあげたいという医療者のおこがましさ 偽りの記憶が癒しにつながる? 記憶は現象とコトバの間にある ここまでの整理 とあるきっかけがあり、久しぶりに「医療と癒し」について考えています。 ぼくの個人的な思考の整理のための記事…

診療所医師の指南書となるだろう

短絡的な解決を期待する時代 またも翻訳本が出版 癒し手であれ 本の紹介です。今回ご紹介するのはこちら。 医の知の羅針盤 良医であるためのヒント 短絡的な解決を期待する時代 せわしなく動いていると、じっくりと時間をかけて何かに向き合うということがで…

高齢者にとっても夢のある未来へ

サービスで忙しい 夢を実現できるサービスを 備忘録です。あるワークショップで考えさせられたこと。 サービスで忙しい 介護保険サービスが充実し、高齢者は毎週いろいろなサービスのスケジュールで動いています。たとえばデイサービスやデイケア。 サービス…

AYA世代特有の課題とその支援

AYA世代とは? AYA世代特有の課題 AYA世代のがん対策 AYA世代とは? 先日、自らが胃がん治療経験者でもあり、AYA世代と呼ばれる15~39歳のがん経験者を支援する活動をしている方にお話をうかがう機会がありました。 ところで、AYA世代ってどこかで聞いたこと…

あらためて、癒しとは何か?

癒しとは何か 癒し手の3つの特徴 癒しの定義 失われた医療の社会的役割 3つの特性を取り戻すべきか 癒しとは何か これまで「医療と癒し」について、まるで特集のようにこのブログに思うことを書き綴ってきました。その時々に考えたことを思うままに書いて…

積極的治療か緩和ケアか?

終末期の迷い メタ分析(Reljic, 2017年) *1 がん終末期患者の予後 どちらを選択するのか 終末期の迷い どこまでも治療をつづけたほうがよいのか、それとも緩和ケアに舵を切ったほうがよいのか、それとも・・・。終末期が近づいてくると、本人そして家族に…

忘れたい記憶を美しい記憶へ

強い物語が記憶を改変する 音楽も記憶を改変する? 記憶の改変が癒しにつながる? 強い物語が記憶を改変する ツイッターで偶然流れてきたひとつのツイートから刺激され、少し考えが整理されつつあるような気がします。 とりとめもないかもしれませんが、書い…

役割があると思うからつらくなる

告知記事です。 届きにくい世界とそのかすかな声 医療者の盲点 役割をいったん捨ててみる EBM実践はじめの一歩 届きにくい世界とそのかすかな声 地域医療ジャーナル 2017年03月号 vol.3(3) を配信しました。月刊ウェブマガジンですが、毎号充実した連載記事…

がんにも音楽は効きますか?

音楽のチカラ シリーズ、さらにつづけます。 メタ分析(Bradt, 2016年) *1 不安や痛みに対しては効果あり 今回はがん患者に対する効果について。 最近のコクランがありましたので、ご紹介します。 メタ分析(Bradt, 2016年) *1 研究の概要 がん患者が、音…

音楽は終末期の痛みにも効きますか?

音楽のチカラ シリーズ、まだつづきます。 これまでわかっていること システマティックレビュー(McConnell, 2016年) *1 終末期の痛みは少ない これまでわかっていること 今回は終末期の音楽療法についてです。 論文の紹介の前に、これまでわかっていること…

音楽でよく眠れるようになりますか?

音楽のチカラ シリーズ、さらにつづきます。 メタ分析(Jespersen, 2015年) *1 音楽は効果がありそう 今回は睡眠障害に対する効果についてです。 音楽を聞くことは眠り薬として広く使われているようですが、その効果ははっきりしていなかったようです。 音…

音楽で認知症がよくなりますか?

音楽のチカラ シリーズ、さらにつづきます。 認知症に対する効果 メタ分析(Zhang, 2016年) *1 音楽で認知機能は改善しなかった 認知症に対する効果 音楽の癒し効果について、さらにつづきます。 今回は認知症に対する音楽療法の効果を検討した研究です。 …

音楽で手術前の不安をやわらげられますか?

薬としての音楽 メタ分析(Bradt, 2013年) *4 手術前の不安は少なくなるかもしれない 薬としての音楽 医療と癒しについて、少し調べていきたいと思います。 音楽の癒し効果については、医学論文でよく取り上げられることがあります。ざっと調べてみました。…

最期まで自分らしくあるために

「医療と癒し」の話題がつづきます。 まるで日本版キュブラー・ロスのような指南書 死にゆく人も自分らしく 音楽の力 誰も人を癒せない 本の紹介です。 先日ご紹介した音楽療法士 佐藤由美子さんの新刊 (116)死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできる…

「ラスト・ソング」が終末期の患者を癒すのではない

癒しとは何か、医療と癒しの違和感について考えているときに偶然見かけた記事について 医療文脈からの卒業 - 地域医療日誌 に書きました。今回はこのつづきです。 音楽療法士と医療の癒し 緊迫した最期にラスト・ソングという癒し ヒーラーとしての医療者 あ…

一枚の絵であっても人を癒すことができる

癒しとは何か 「最後の一葉」から 癒しとは、ベアマンさんの絵のようなもの 癒しとは何か 癒しとは何か。「医療と癒し」について考える前提として、ここは避けては通れない問いです。 主観的な概念だと思いますので、まず自分なりの解釈について、少し考えて…

医療文脈からの卒業

看取りの違和感から 医療文脈からの決別 冷酷な医療とあたたかな癒し 看取りの違和感から ちょっと興奮気味に書いています。 あまりの絶妙なタイミングに、完全に眠れなくなりました。 発端となった記事はこちら。音楽療法士の佐藤由美子さんが書かれていま…

医療と癒しについてさらに思索を進めたい

医療と癒し ヘルスケアの商品化と分業化が何をもたらしたか 冷酷なエビデンス あちら側の世界 医療が人を癒そうなんて思わないで ここまでのまとめ 医療と癒し 一冊の本を紹介した2016年のブログ記事を発端にして、「医療は人を癒せるのか」はぼくにとってひ…

「医療は人を癒せるのか」に関する6つの考察

地域医療ジャーナル企画特集号が配信 癒しに関する関連記事 ウェブマガジンの紹介です。 地域医療ジャーナル企画特集号が配信 ぼくが発行責任者をつとめる「地域医療ジャーナル」、2016年10月号は注目の企画特集「医療は人を癒せるのか」が配信されました。 …

医療は人を癒せるのか?

地域医療ジャーナルについて 秋の特別企画 新たな査読プロセス構築に向けて 地域医療ジャーナルについて ぼくが編集者(発行責任者)となっているウェブマガジン「地域医療ジャーナル」(2015年3月創刊)はすでにみなさんご存知のことと思います。 cmj.publ…

冷酷なエビデンス、あたたかな癒し手

癒しについてさらに考える エビデンスの冷酷さに向き合う こちらの記事のつづきになります。 www.bycomet.tokyo 癒しについてさらに考える バーナード・ラウンさんの本を入手しました。古い本ですが、原著と日本語訳です。これまでのぼくの医療の姿勢をふり…

そして癒し手は誰もいなくなった

癒し手としての医者 - 地域医療日誌 につづきます。 忙しさと癒しの両立 産業構造の変化と医療 医療の産業化で行き着くところ 忙しさと癒しの両立 今年のゴールデンウイークは連休がとれ、少し仕事から離れてお休みできています。 診療所では感染症や花粉症…

癒し手としての医者

医者は今でも癒し手か? 本当に恥ずかしい話なのですが、(というか、たまにこういうことを経験するのですが、)原著を買って手にしたものの、いつか読むだろうと「積んどく」した本。 数年たって、今度は日本語訳が出版されてしまいました。 ということで、…

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