地域医療日誌

変化しつづける地域でともに悩み、考える医療

3. 診断や治療についての疑問

花粉症の減感作療法はやめてもよいですか?

SLITはやめてもよいか ランダム化比較試験(Scadding, 2017年) *1 やめると効果がなくなる 花粉症ネタ、つづきます。 SLITはやめてもよいか 2017年に減感作療法についての新しい論文が発表されています。減感作療法は中断しても効果は持続するのか、を検討…

花粉症に減感作療法(皮下注)は?

質問 花粉症に注射の治療はどうですか? SLITの効果 花粉症に対する減感作療法の効果 メタ分析(Di Bona D, 2012年) *1 皮下注のほうが効果が大きい可能性 SLITの効果 例年のことですが、花粉症の季節になると、今年はきついとか、楽だとか、花粉症がまるで…

患者中心の医療の臨床効果ははっきりしない

患者中心の医療が真のアウトカムを改善するという論文は発表されていない。

電子カルテには指示されたくない?

地域医療ジャーナル 2018年4月号の連載記事「かぜに抗菌薬」は本当になくせるのか? のつづきを書いてみました。

インフルエンザの治癒証明は不要

2009年に厚生労働省、文部科学省はインフルエンザの治癒証明に意義はなく、求めないように事務連絡を行っています。

鎮痛剤で心筋梗塞が19%多くなる

鎮痛剤で心筋梗塞が19%多くなるという、観察研究のメタ分析があります。

医療の怖さは目に見えない

ベイズの定理でインフルエンザの診断を考える - 地域医療日誌 のつづきです。 流行状況は主観? メタ分析では感度62% メタ分析(Chartrand, 2012年) *1 感度54%というメタ分析も メタ分析(Merckx, 2017年) *2 ここまでのおさらいです。 診断は確率である…

ベイズの定理でインフルエンザの診断を考える

ひたすら繰り返すインフルエンザの説明 お粗末な診断スタイル 診断は確率 ベイズの定理でインフルエンザを考える 検査の感度・特異度 鉄は熱いうちに打て、とは言い得て妙です。熱量が高いうちに書いた記事のほうが、少し時間をおいて冷静になった記事よりも…

ぜんそくのステロイド吸入は毎日やらなくてもよいですか?

質問 ぜんそくのステロイド吸入を悪くなった時だけやってもよいでしょうか? 研究費をクラウドファンディングで ぜんそく発作は同等? ランダム化比較試験(Zeiger, 2011年) *3 研究費をクラウドファンディングで 最近、メディアでこのような報道がありまし…

心臓病をとるかがんをとるか、という究極の選択

正月を跨ぐように、コレステロールの記事はさらにつづきます。 なぜここまで拘ってかき立てるのか、今回のシリーズを読んでいただいている方はすでにお気づきかと思いますが、もう少しお付き合いください。 もうひとつの二次情報源から レビュー(DynaMed, 2…

リスクのない65歳以上では検査すら不要

高齢者の脂質異常は治療すべきか 信頼性の高い二次情報源から レビュー(UpToDate, 2017年) *1 エビデンスは世界共通言語 高齢者の脂質異常は治療すべきか さて、これまで脂質異常症の治療について、つづけて記事を書いてきました。 ここまでのところを少し…

もはやコレステロールを下げる意味がなかった

健康な人のコレステロール下げると危険? - 地域医療日誌 に続きます。 最近の研究から メタ分析 CTT(CTT Collaborators, 2012) *1 やはり死亡が増えてはいないが効果はなかった さらに新しい研究(メタ分析)も発表されています。こちらも同じような結果…

健康な人のコレステロール下げると危険?

つづきます。 リスクの低い人ではメリットがない メタ分析(Smith, 1993年) *1 治療すると死亡が増えた さらにおそろしい実態をご紹介していきましょう。 リスクが低い人にはコレステロールを下げる治療効果が小さくなる、ということをご紹介しましたが、治…

日本人は589人に1人の予防効果

コレステロールは下げなくていいですか? - 地域医療日誌 のつづきです。 日本人の研究では ランダム化比較試験 MEGA(Nakamura, 2006年) *1 相対危険が同じでも治療効果はちがう? 予防できるのは589人に1人 日本人の研究では それでは、日本人の研究では…

コレステロールは下げなくていいですか?

コレステロールの話題、さらにつづきます。 これまでの研究でわかったこと 低リスクでも下げると心臓病は少ないが・・・ ランダム化比較試験 WOS(Shepherd, 1995年) *1 プラバスタチンで31%少ない これまでの研究でわかったこと 日本人では、総コレステロ…

むしろコレステロールが低いほうが危険

日本人の研究からわかるコレステロールのリスクの実態 - 地域医療日誌 につづきます。 もうひとつのコホート研究も同じ結果 JMSコホート研究(Nago, 2010) *1 総コレステール 240mg/dL以上でも総死亡に有意差なし 低コレステロールでは脳出血、心不全、がん…

日本人の研究からわかるコレステロールのリスクの実態

コレステロールはリスクになりますか? NIPPON DATA 80 コホート研究(Okamura, 2007年) *1 ほとんど有意差がなかったのがコホート研究の実態 コレステロールが低い人のほうが死者数が多い コレステロールはリスクになりますか? コレステロール値を下げる…

まだやるんですか?

効果がないなら増やしてみたら? ランダム化比較試験(Farlow, 2010年) *1 2.2点の改善 エーザイが資金源 アリセプト(一般名ドネペジル)をはじめとした「コリンエステラーゼ阻害薬」は、認知症にあまり大きな効果が期待できなかったことが判明したことは…

夜間のこむら返りにビタミンBが有効?

ある薬剤師からの助言 今日の臨床サポート 元論文をさがせ ランダム化比較試験(Chan, 1998年) *1 86%が改善! ある薬剤師からの助言 ある薬剤師から、夜間下肢こむら返りがつづく高齢者にビタミンBやマグネシウムが有効ではないか、との助言がありました。…

スポンサーの意向は研究結果に反映される(助成金バイアス)

新薬から患者予測急増までのシナリオ メタ分析(Killin, 2014年) *1 資金提供群で効果が大きい傾向 助成金バイアス 認知症の話題、もう少しつづきます。 新薬から患者予測急増までのシナリオ アリセプト(ドネペジル)の発売で認知症が多くなったのではない…

認知症は高齢者の15%?

認知症は3秒に1人が発症 認知症高齢者は462万人 認知症は15%もいるのか? 過去の疫学調査では4-11% 厚労省の横断調査結果から 厳格に評価すれば認知症は多くなる 認知症は3秒に1人が発症 9月21日は「世界アルツハイマーデー」でした。認知症に関する…

人工呼吸器はALSの生存期間をのばしますか?

ALSの治療について メタ分析(Radunovic, 2013年) *1 非侵襲的換気療法で48日長い ALSの治療について 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療について、これまでいくつか記事を書いてきました。 ALSにラジカットはどうですか? - 地域医療日誌 ALSにメジコン? - …

メトトレキサートに葉酸補充は必要?

胃腸症状が少ない メタ分析(Shea, 2013年) *1 葉酸の投与方法は 関節リウマチなどに処方されるリウマトレックス(メトトレキサート)にあわせて、葉酸が処方されることがあります。 副作用軽減のため、とのことですが、どの程度の効果があるのでしょうか。…

温泉はリウマチにいいんですよね?

質問 古くから温泉は体にいい、と言われますが、本当ですよね? 温泉療法の効果 メタ分析(Verhagen, 2015年) *1 信頼できる研究がない 温泉療法は入浴とは限らない 昔から行われてきたことに科学的根拠がなかったことが次々明らかになっています。だんだん…

音楽で認知症のうつや不安は軽減する

ごちゃまぜバイアス 音楽でうつや不安は軽減する メタ分析(van der Steen, 2017年) *2 音楽の治療的介入とは ごちゃまぜバイアス 認知症に対する音楽療法の効果については、以前ご紹介しました。 www.bycomet.tokyo この記事で紹介したメタ分析のほかにも…

高齢者の薬をどのように中止するか、ガイドラインに

高齢者の高血圧ガイドライン 介護施設入所者や終末期 減薬の基準 ポリファーマシー 高齢者の高血圧ガイドライン 日本老年医学会から、高齢者の高血圧診療ガイドラインが公開されています。 こちらからpdfを閲覧できます。 「高齢者高血圧診療ガイドライン201…

磁気治療も効果がないのですか?

質問 腰痛に超音波治療は効果がないんですね。 最近、磁気の治療器具を買ったのですが、これは効果ありますよね? メタ分析(Pittler, 2007年) *1 磁気治療はプラセボと同じ いまだ健康器具として販売されているらしい、磁気の治療器具。その効果はあまりな…

腰痛に超音波治療は効果なし

質問 腰痛には超音波治療が効きますか? 腰痛の理学療法 メタ分析(Ebadi, 2014年) *1 ほとんど効果がなかった 腰痛の理学療法 腰痛に対する理学療法はしばしば行われているようですが、そのひとつに超音波治療があります。 理学療法とは病気、けが、高齢、…

PPIで総死亡がふえる?

コホート研究(Xie, 2017年) *1 PPIで総死亡が25%多い PPI投与期間が長いと総死亡多い 原因はまだわかっていない 逆流性食道炎や消化性潰瘍でよく使われている、プロトンポンプ阻害薬(PPI)に関するネガティブデータが徐々に出てきています。 最近、BMJ Op…

アルカリイオン水はがんに効きますか?

質問 アルカリイオン水でがんが治りますか? アルカリイオン水のサイトは全滅 たったひとつの論文 システマティックレビュー(2016年, Fenton) *1 該当論文なし アルカリイオン水のサイトは全滅 がんの代替療法、巷ではよく話題になっているテーマでしょう…

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