地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

その場の1分の積み重ね

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学校説明会から

 こどもの学校説明会についていくと、校長先生などからなかなか興味深い話が聞けます。

 最近の話題はもっぱら2020年度の大学入試改革のようです。学校側は全く新しいカリキュラム改革に取り組むのか、新しいものを取り入れながら伝統的な教育方針を堅持していくのか、という岐路に立たされているようにも見えます。

 ゆとり教育もそうでしたが、教育とはどちらがよかったのかについては、時間が経たないとアウトカムが評価しづらいという側面もあるでしょう。

 

 点数や大学合格実績はあくまでも「代用のアウトカム」。これにはおそらく異論はないでしょう。

 では、真のアウトカムとは何なのか?

 これを考えはじめると、教育の難しさというものを痛感します。

 学校をどんな評価尺度でとらえればいいのか。少なくとも偏差値ではないことは間違いありません。

 

小さな積み重ねをたくさん

 とある学校では、小さな努力を毎日積み重ねていきましょう、ちょっとした努力をたくさんやりましょう、という伝統的な教育方針を貫いているようです。

 そのお話が、先日のイチロー選手の話題とそっくりなわけです。

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 どんな新しい時代になっても、普遍的なものは残っていくのではないかと思います。

 

「その場の1分」も同じことだった

 小さなことの積み重ねについては、自分にも心当たりがあります。

「その場の1分」という情報検索のスローガンがあります。すぐやる、ということですが、これは行動科学的にも効果的な実践方法です。

名郷直樹のその場の1分,その日の5分

名郷直樹のその場の1分,その日の5分

 

 

 調べた論文は早ければ早いほど、早く読めるものです。「鉄は熱いうちに打て」とはよく言ったもので、いったん先送りしてしまうとなかなか読めなくなるものです。

 ぼくもプリントしたまま読んでない論文が積み上がり、ダウンロードしたのに読んでない論文を探せなくなったりと、嫌悪感を抱くことはしばしば。

 ブログも早くやればやるほど、早く仕上がるものです。

 

 ちょっとがんばって少しだけ調べてみる、そして少し読んでみる。それをなるべく早くアウトプットして人に伝える。その積み重ねこそが、長期的には情報検索して医療を提供する、という行動変容につながる、一種の心得といえるでしょう。

 人間というものは、とかくさぼりたくなる動物です。 

 いつになっても小さな努力を馬鹿にせず、つづけていきたいと思います。  

*1:画像は写真素材を使用しています。実際のものではありません。

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