主要なエビデンスを年表のように整理しておきたいと思います。
引用文献はPubMed IDで示しておきますので、紹介された論文を読んでみたいと思ったら? - 地域医療日誌を参考に原著論文をどうぞ。
2003年
- 中等~重症ではメマンチンで全般機能や活動度は変わらず 12672860, RCT
- 軽~中等症ではドネペジル3年で施設入所・活動性低下に差なし 15220031, RCT
2004年
- コリンエステラーゼ阻害剤で認知機能改善はわずか 15249273, メタ分析
2005年
- コリンエステラーゼ阻害剤で認知機能改善わずか、効果に疑問 16081444, メタ分析
2006年
- 軽~中等症ではコリンエステラーゼ阻害剤で軽度認知機能改善 16081444, メタ分析
- 中等~重症ではメマンチンで認知・行動・活動性が改善 16625572, メタ分析
- 軽症~中等症ではメマンチンで認知・全般機能は保たれる 16625572, メタ分析
- ドネペジルに加味温胆湯を加えると認知機能が軽度改善 16696770, RCT
2007年
- 重症ではドネペジルで認知機能や全般機能が改善 17664405, RCT
2008年
- フペルジンAが認知機能改善する可能性 18425924, メタ分析
2009年
- イチョウ抽出物は効果なし 20040554, RCT
2011年
- コリンエステラーゼ阻害剤で失神1.5倍に 21649634, メタ分析
- 重症にはドネペジル中止より継続のほうが認知機能保たれる 22397651, RCT
2012年
- 軽度認知機能障害ではコリンエステラーゼ阻害薬で認知症少ない 22972133, メタ分析
- 中等~重症ではドネペジルにメマンチン追加も機能改善なし 22397651, RCT
今後も順次更新していきたいと思います。