塩野義製薬の抗インフルエンザ薬のテレビCMが酷い、と話題になったのは最近のこと。まだ記憶に新しいところです。
今にも落ちて来そうな空の下で : 年末から医療従事者の間でひどいと話題になっていた塩野義製薬の抗インフルエンザ薬のCMについて
薬事法第六十六条では以下の通り,医薬品の誇大広告を禁止しています。
第六十六条 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
今度は検査会社のファルコバイオシステムズが遺伝性乳がん・卵巣がんの啓発CMを行っていますが、そのことについて朝日新聞の記事になっていました。
遺伝性乳がんの啓発CMに批判、なぜ - ファイル - アピタル(医療・健康)
米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが予防のために乳房を切除したことで話題になった遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)を啓発するテレビCMが、今月から流れ始めた。このCMに遺伝医療の専門家から批判が出ている。なぜか。
詳細は記事をお読みいただくとして、厚生労働省のコメントがひっかかりましたので、引用させていただきます。
厚生労働省は「具体的な商品名がなければ広告には当たらないが、『売らんかな』の精神で宣伝するのは倫理的に問題だ。社会問題化すれば、新たな規制も必要だろう」としている。
コメントはこれだけでしたが、要約すると、
- 具体的な商品名がなければ広告には当たらない
- 「売らんかな」(何がなんでも商品を売りさえすればよい)の精神で宣伝するのは倫理的に問題
- 社会問題化すれば規制する
なんだかどれもすっきりしません。この記事はコメントに忠実なものでしょうか?
社会問題化しなければ規制しない、ということでしょうか・・・。ちょっと理解に苦しむコメントでした。