地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

体にいいとはどういうことか?

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 お知らせです。

 ぼくが発行責任者をつとめる月刊ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」の最新号(2017年9月号)を発行しました。

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 巻頭言を引用しておきます。

人々は体にいいものを求める。体にいい情報を求める。  

世に雑多な情報がはびこる現代。  
何が体によくて、何が悪いのか、よくわからなくなってくることだろう。
それぞれが言いたいことを言い、書きたいことを書く。  
そして質問する、専門家の意見はどうか、と。  

しかし、真実はどこにもないのだ。  

同じ医学論文を読んでも、専門家によって解釈が異なることはしばしば。
そして、医学論文ではどうかということは、情報のある一面にすぎない。

それを、人々が判断しなくてはならないのだ。

ところで、体にいいことがそんなに大切なのだろうか。
健康になりたい欲望はどこから生まれてきたのか。  
何かに踊らされていないだろうか。  

そもそも、体にいいとはどういうことなのだろう?

 

 ぼくが書いているのですが...。

 この巻頭言は、記者のみなさんからご寄稿いただいた記事にひととおり目を通してから、感じたことを書いています。

 でも、日頃から痛感していることではあります。

 

 エビデンス(科学的根拠)というものは、確固たるひとつの事実が明らかになるわけではありません。医学論文を熟読・吟味し格闘すればするほど、何が本当なのかわからなくなるものです。

 

 情報を吟味する方法を身につける(リテラシー)だけではなく、体にいいという情報の裏に何があるのか、よく見極めなければならない時代です。

 健康のため、体によかれと思っていることが、実はよくなかった、ということが明らかになることはしばしばあるのです。

 

 さらに、体にいいとは一体何を求めているのでしょうか。永遠の生命や若さなのでしょうか。

 今月も興味深い論考が並んでいます。読みながら自分の胸に手をあて、じっくり考えてみたいものです。

 

 ということで、情熱あふれる記者陣が丹精込めて毎月書いています。月額購読料がかかりますが、ぜひとも読者登録をよろしくお願いいたします。(左上のボタンからどうぞ。)

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