ツイッターのまとめ
ツイッター上でEBM(根拠に基づく医療、Evidence-based medicine)の巨頭二人が激論を交わしています。
EBMのこれからを考える上で、さらにはこれからの医療を考える上でも、重要な議論となっているように思えます。
まとめサイトでまとめておきました。一連のツイートをいくつかのパートに分けてまとめていますが、順にご覧ください。
EBMの進む道のヒント?
EBMの袋小路
EBMの袋小路からの脱出方法
わかりやすくすることがいいことなのか?
まだ議論は続きそうなところですが、いったんここまでのところでまとめが入っています。
@enango しかしその袋小路の脱出方法につき、あくまで診療ガイドラインの枠内での解決を志向する南郷に対し、構造主義医療でアプローチしようという名郷の間に、妥協点はなく、物別れに終わった。
— 名郷直樹 (@nnago) October 30, 2016
医学論文や臨床研究をわかりやすく示すことについては、限界があるだろうという点では見解の一致がみられているようです。
これから、どのようにEBMに向き合っていくのか、どのような医療を提供していこうとするのか、これを機会にまたゆっくり考えてみたいと思います。
@enango どこか雑誌かなんかで対談とか企画してくれないかな。診療ガイドライン対構造主義医療、未来はどっちだ、みたいな
— 名郷直樹 (@nnago) October 30, 2016
対談企画、おもしろそうですね。ぜひとも、出版社の方はご検討ください~!!
単なるEBMの問題ではない
これは単にEBMをどうするか、という偏狭な問題ではなく、医療者が医療に向き合う姿勢について問われているように思えます。
ちょうどぼくが発行責任者をつとめる「地域医療ジャーナル」2016年11月号の序文を書いていたところで、この議論に触発されています。
ひきつづき、地域医療ジャーナルでも、医療の根源に関わる問題について取り上げていきたいと考えております。こちらもあわせて、よろしくお願いします。
これからも、議論を注視していきたいと思います。