地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

役割があると思うからつらくなる

 告知記事です。

 

届きにくい世界とそのかすかな声

 地域医療ジャーナル 2017年03月号 vol.3(3) を配信しました。月刊ウェブマガジンですが、毎号充実した連載記事が掲載されています。ぜひともご覧ください。(閲覧には読者登録が必要です。)

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医療者の盲点

 記事を読みながら、最近考えていたことをあらためて頭で咀嚼してみました。

 今号の「編集後記 / 地域医療ジャーナル」でも触れましたが、医療者は特に、医療が何か役に立つかもしれない、といった観念に囚われがちです。何かしてあげられることはないか、と自然に考えてしまう自分がいます。

 そこに盲点があるような気がしています。

 

役割をいったん捨ててみる

 これまで「医療と癒し」について考えてきました。

 苦痛がないように、幸せになるように、癒せるように、と考えて行動したところで、医療ができることは限られています。

 自分にどんな役割があるのかを追求していくと、つらくなる局面があります。役割があると思うからつらくなる、というところがあるのでしょう。

 本来、役割をあらかじめ設定したり、それに束縛される必要はないはずです。

 

 ここはいったん役割を捨ててみる、意識しないようにする、ということを視野に入れながら、日々の診療に臨みたいと思います。

 

EBM実践はじめの一歩 

 さて、イベントのご案内です。

 このたび、特定非営利活動法人アヘッドマップ(AHEADMAP) *1 東北プロジェクトチーム 主催のEBMワークショップが開催されます。

 告知記事(公開記事)はこちらをご覧ください。

告知:『みんなで考える臨床疑問と、EBM実践はじめの一歩』ワークショップ開催のお知らせ / 地域医療ジャーナル

 

 これからEBMの勉強をはじめたい、という初学者からも気軽に参加できそうなワークショップです。お近くの方はぜひどうぞ。

 

 申し込みはこちらから。

kokucheese.com

*1:アヘッドマップとは、医療従事者及び一般市民を対象に、主に臨床医学論文のような妥当性の高い情報の入手と吟味ならびに活用のための知識や技術の普及啓発を通じて、社会または個人が、健康関連諸問題に対して、より良い意思決定ができるよう支援することにより、国民の健康な生活の向上に寄与することを目的に、2017年1月に設立されたNPOです。

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