地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

恒例の特集で「EBMの実践」を考える

 

今年も同じ特集が

 今年も南山堂から雑誌「薬局」の特集「Evidence Update 2018」が発刊されています。

薬局 2018年 1月号 特集 「Evidence Update 2018 ― 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する ―」 [雑誌]

 

 毎年恒例となっていますが、昨年1年間に発表された最新論文を、分野別にまとめてレビューされています。

 

同じことは日々の業務の敵か

 この巻頭「特集にあたって」に、編集した名郷直樹さんが興味深いことを書かれていますので、ご紹介します。

 昨年と「同じ」思いで書いています、という書き出しから、本当に同じ思いなのか、同じということこそ日々の業務の敵ではないか、という問題提起がなされます。

 そして、日々の普通を「EBMの実践」の定義へとつなげています。

 EBMの実践とは、毎日の同じような臨床実践のくり返しの中に、ちょっとした違いを見つけて、同じことのくり返しである安心感と、そこに新しいことを付け加える喜びとで、日々の仕事を、よりやりがいのある、楽しいものにしていく営みである。

 

 この定義は、とてもしっくりくるものです。

 毎日同じことをやっていることが、ただ単に惰性でやっている、ということにならないように、普段からアップデートする意欲を持ち続けたいものです。

 

 ということで、年頭から宣伝のようですが、ぜひどうぞ。

 

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