地域医療日誌

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熱中症を予防するには?

質問

 熱中症を予防するには、どうしたらよいですか?
 まとまった情報はありませんか? 

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 暑くなると、毎年必ず発生するのが熱中症。猛暑日が多くなっており、野外活動には十分注意が必要です。

 熱中症予防のために、どんなことをすればよいのでしょうか?

 今回は、まとまった情報がほしい、というご質問のため、一般向けによくまとまっている 賢く決断。優れたケア。 | UpToDate 患者向け情報 から、要約してみました。

 

熱中症とは?

 熱中症とは体温が高くなるとおこる状態です。多くは、高温多湿環境で水分をとらずに運動する人などに起こります。しかし、運動していない人にも起こることがあります。特に高齢者や病気もちの人におこりやすく、十分注意する必要があります。

 熱中症はすぐに救急処置を要します。適切に治療されなければ、死に至ることもあるからです。

 体が熱くなると、「熱けいれん」「熱疲弊」がおこります。これは熱中症ほどひどくはありませんが、治療しなければ熱中症となります。

 

熱中症の症状は?

  • 体温が40度以上
  • 脳の症状:混乱・考えがまとまらない、幻覚、歩けない、けいれん、気絶する
  • 呼吸が早くなる・心拍が早くなる
  • 皮膚が赤く、熱を帯びる
  • 嘔吐や下痢
  • 筋肉のこむらがえりや脱力
  • 頭痛

 

そんなときは医療機関を受診すべきですか?

 はい。熱中症の人がいたら、すぐに119番を。

 

熱中症は予防できますか?

 はい。高温多湿の環境にいるときには、このような予防法をやってみましょう。

  • 活動しすぎないこと。
  • 運動したら適度に休むこと。
  • のどがかわく前に十分に水分(水やスポーツ飲料など)をとること。ただし、短時間で大量に飲まないこと。
  • 運動は暑くなる前の午前中に。
  • ゆるく、軽い服装を。重ね着しないこと。
  • 暑い車内を避けること。

 

 もしも熱けいれんや熱疲弊の症状がみられたら、ただちに体を冷やして熱中症を防ぎましょう。

 

体を効率よく冷やすには?

  • 体に冷たい水をスプレーして扇風機の前に座る
  • 日陰、エアコンの効いた建物や車内に入る
  • 冷たいシャワーや水浴
  • 水やスポーツ飲料を飲む(アルコールやカフェインは飲まない)
  • 服を脱ぐ
  • 保冷剤や冷やしタオルを首や脇の下に当てる

 

 

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