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売りたいものにはウラがある―信頼性のない情報を見分ける3つの方法

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質問

 健康や医療に関する情報の信頼性は、どのように判断したらよいですか?

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健康食品ウソ?ホント?

 2015年11月14日の朝日新聞に「教えて! 健康情報(4) 情報の信頼性 確かめるには?」という連載記事が掲載されました。

 そこに、東京都のパンフレット「健康食品ウソ?ホント?」から引用された図「健康情報の信頼性を考えるためのフローチャート」が掲載されています。

 

 詳細はこちらです。東京都福祉保健局のウェブサイトです。

パンフレット「健康食品 ウソ?ホント?」 東京都福祉保健局

2 健康食品を利用する前に(PDF:1,498KB)をご覧ください。  

 

 このフローチャートは、消費者がブログやウェブサイトで検索する際、健康食品に限らず参考になると思います。

 チェックリストは以下の通りです。一部改変しています。

  1. 具体的な研究の結果であることが示されているか?
  2. その研究はヒトを対象にしたものか?
  3. その研究は学術誌に論文として報告されているか?

 

 この3つのチェックリストで確認することをすすめています。 

 

最低限のリスト

 この記事では、この3つが満たされていれば、「一定の科学的評価がおこなわれた情報と言える」と書かれていますが、そんなことはありません。

 

 あくまでも、これは最低限のチェックリストであり、「これすら書かれていない情報は基本的に信頼できない」と考えておいたほうがよいでしょう。

 

 医療や健康に関するウェブサイトやブログを見回してみてください。ニュースや新聞記事でさえ、一体どの研究を引用したものなのかが明示されていないものばかり。

 多くの情報源は信頼性が低い情報です。

 

EBMは情報の信頼性を確認する方法論

 この3つを満たす研究や知見であっても玉石混淆であり、怪しい情報がたくさんあります。

 そこで、著名な雑誌に掲載された学術論文であっても、騙されないように批判的吟味が必要、ということが当ブログの主張であります。

 

 EBMは学術論文の信頼性を確認するための方法論でもあります。すなわち、このフロチャートには、さらに続きがあるわけです。

 ましてや、この3つさえ満たさず、学術論文を引用したのかどうかさえわからないような情報は、信頼性以前の問題です。

 出典が確認できないなら、読まないほうがよいかもしれません。

 

 健康食品や医薬品など、売りたいものにはウラがあるものです。引用されている情報は必ず出典を確認してウラを取る、ということを習慣や基本姿勢にしていきたいものです。

 

信頼性のない情報を見分けるには

 ということで、信頼性のない情報を見分けるためには、この3つをまず確認します。

  1. 具体的な研究の結果であることが出典とともに示されているか?
  2. その研究はヒトを対象にしたものか?
  3. その研究は学術誌(ピアレビュー誌)に原著論文として掲載されているか?

 

 これを満たしていない情報は、信頼性のない情報と判断してよいでしょう。

 くり返し強調しますが、これはニュースも新聞もブログも同じです。

 

 

 こちらの過去記事もどうぞ。

この医療情報の質は保証されているか - 地域医療日誌 by COMET

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