地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

痛風再発予防にコルヒチン長期投与は?

痛風発作をおこした際には、コルヒチンや鎮痛剤、アロプリノールなどの高尿酸血症治療薬が使われることが多いのではないでしょうか。 さらに急性発作がおさまってからの再発予防としても、コルヒチンが使用されることがあります。 その効果はどれほどでしょ…

HPVワクチンとCIN(クロニクル)

ひさしぶりの、エビデンス・クロニクル(略して「エビクロ」または「黒エビ」)です。年10本くらいは整理したい、という初心はすっかり忘れていました。また1から出直したいと思います。 主要なエビデンスを年表のように整理しておきたいと思います。ほとん…

HPV検査には他の方法はないですか?

ついでに、もう少し子宮頸がん検診には効果がありますか?(3) - 地域医療日誌につづきます。 日本産婦人科医会の推奨 少し補足です。 公益社団法人 日本産婦人科医会では、第47回 記者懇談会(2011年9月14日)にて「子宮頸がん検診リコメンデーション」 *1 …

子宮頸がん検診には効果がありますか?(3)

子宮頸がん検診には効果がありますか?(2) - 地域医療日誌につづきます。 ACPガイドライン 診療ガイドライン(Sawaya, 2015年) *1 子宮頸がん検診には効果がありますか? ACPガイドライン 検診の効果はどの程度かということと、国として検診を推奨するかど…

子宮頸がん検診には効果がありますか?(2)

子宮頸がん検診には効果がありますか?(1) - 地域医療日誌につづきます。 インドの臨床研究 ランダム化比較試験(Sankaranarayanan, 2009年) *1 HPV検査 >細胞診 それでも細胞診、理由は? インドは日本の3~6倍 総死亡は検討されていない インドの臨床研…

子宮頸がん検診には効果がありますか?(1)

検査すればいいというわけではない 子宮頸がんの国内発生状況 RCT1件のみ! システマティックレビュー(Peirson, 2013年)*3 子宮頸がん、特に検診について少し確認してみましたので、ここに備忘録としてまとめておきます。 検査すればいいというわけではな…

検査で川崎病の診断ができますか?

最近、川崎病の診断に関するメタ分析が発表されています。 川崎病の診断基準 まずは、川崎病 *1 の診断基準を確認しておきましょう。 A 主要症状 1.5 日以上続く発熱(ただし、治療により 5 日未満で解熱した場合も含む)2.両側眼球結膜の充血 3.口唇…

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