アクセスが格段に改善
あのポケットエコーのデモ機をしばらくお借りしました。
ブログ記事があったとは・・・。2010年に発売されたのですね。
主に訪問診療で使うモバイル型のエコーは、すでに導入・活用していましたので、「今さらポケットエコーまで買い揃える必要はなかろう。」そう思っていました。
ところが、予想外の展開に。
画像はそこそこでも、立ち上がりまでが格段に早い。検査開始までのハードルがかなり下がりました。
いわゆる「検査閾値」が下がる、という診療環境になります。
据え置き型では準備に時間がかかるため、訪問診療の場面というよりも、時間のない外来診療の場面でも便利に活用できる感触を得ました。
ポケットエコー入門にはこちらがおすすめです。

- 作者: 小林只,加藤博之
- 出版社/メーカー: 中外医学社
- 発売日: 2013/07/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
これは画期的だ、というのが多くのユーザーの意見ではないでしょうか。
検査しやすくなることはよいことか?
検査しやすくて便利、ぜひどんどん使ってみたい!!と思った時には、注意が必要です。
便利な検査ができるようになると、どれほど診断に役立つのか。ここまではすぐに検証されるはずです。侵襲が少ないこともあり、具体的な活用例が紹介されると、検査件数はどんどん増えていくことでしょう。
いずれ超音波検査は聴診器のように使われるようになるでしょう。
しかし、便利な検査を行ったために見落とすこと、そして過剰に診断されてしまうことはないでしょうか。さらには検査することによる不利益はどんなことでしょうか。
新しい検査を導入しようとする際には、偽陽性や偽陰性が見合ったものになっているのかどうか、よく検証が必要ではないかと思います。
ポケットエコーは導入すべきか?
迷っているなら、導入してもよいかも。
新しい診療スタイルは、もうすぐそこまで。
便利さだけに気をとられることなく、不利益も考えるべき。