エゴスクープ的な日本
「米ハフィントン・ポストの衝撃」を読みました。

メディアのあり方を変えた 米ハフィントン・ポストの衝撃 (アスキー新書)
- 作者: 牧野洋
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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日本のメディアは、誰よりも早く報じようという「エゴスクープ」にしのぎを削っているようです。このような記事が好んで読まれることは確かでしょう。競いあうように大きな労力を使って、日夜スクープ合戦を繰り広げています。
反面、深く取材し掘り下げて分析された記事は、あまり書かれず、読まれない、という傾向にあるようです。これは諸外国のジャーナリズムから見ると、かなり異質な状況のようです。
確かに、これには少し心当たりがあります。速報はまさに1秒を争うような報道。視聴者や読者も、それを無意識のうちに強く求めているのかもしれません。
いち早く情報を得ることは、大抵の場合はさして重要なことではないはずなのに、です。
いや、ひょっとしたら、これはジャーナリズムに限った問題ではないのかもしれません。情報に限らず、何かと早さを優先しすぎる姿勢や体質があるように思います。
日本全体が「エゴスクープ的な体質」を引きずってしまっているのかもしれません。
拙速な結論には飛びつかず、じっくり考えていこう。ブログでも気をつけていきたいと思います。
情報は1秒でも早いほうがよいか?
早さが重要なものもある。
日本のメディアはエゴスクープに注力しすぎている。
早さを優先しすぎるのは日本全体の体質かもしれない。