地域医療日誌

新しい医療のカタチ、考えます

なぜと聞くからうまくいかない―対話型ファシリテーションを使おう

 

 本の紹介です。今回ご紹介するのは、対話型ファシリテーションの手ほどき です。

 かの有名な地域医療のための総合サイト ROCKY NOTE (ロッキーノート) ~地域医療総合ページ~ を運営するRockyさんから教えていただきました!

 

意見や考えを聞かず事実を聞こう

 国際協力の現場での経験から、有用なコミュニケーションの方法を編み出し、紹介している小冊子です。

 ぼくたちは思わず「なぜ?どうして?」と質問しがちですが、そう聞かれると、事実ではなく相手の意見や考えを拾い上げてしまう、という欠点があるそうです。

 つい「言い訳」が出てきてしまう、ということもあるでしょう。

 そこで、「なぜ?どうして?」とたずねたくなったら、それをぐっと飲みこんで、「それはいつだったの?」「どこで?」「誰と?」「何を?」という質問に置き換えてみましょう、という方法です。

 例として本文に挙げられている部分を引用します。

「朝ごはんは何が好きですか?」(気持ちや感情をたずねる質問)

「朝ごはんにはいつも何を食べますか?」(意見や考えをたずねる質問)

「今朝は何を食べましたか?」(事実をたずねる質問)

 

事実と意見を分けよう

 何かと事実と意見が混在しがちですから、そのために話し合いや議論が噛み合わなくなることもあります。

 質問の仕方で変わるなんて、簡単ですから、さっそく取り入れてみたいと思います。

 ぜひご一読を。

対話型ファシリテーションの手ほどき

対話型ファシリテーションの手ほどき

 

 

 まったくの偶然なのですが、地域医療ジャーナルでも syuichiao さんが事実と意見について書かれています。同じような視点かと思います。こちらもあわせてどうぞ。

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