質問
ハチミツって処方できるんですか?
咳にハチミツは有効
小児の咳にハチミツが効果があることが、いくつかの研究から明らかになっています。(主に2歳以上。1歳未満には乳児ボツリヌス症 *1 の危険があるため与えないこと。)
ツイッターから引用してみます。
“咳にはハチミツ? / 地域医療ジャーナル” https://t.co/pAFOGP24XA
— 地域医療日誌 (@bycomet) 2016年12月15日
CMECジャーナルクラブ:ハチミツで咳が治まるのでしょうか? https://t.co/RsrO5xHGLN
— 地域医療日誌 (@bycomet) 2016年12月16日
詳細はそれぞれのリンク先をご参照ください。(といってもいずれも有料会員限定サービスとなっておりますが。)
あらためて検索してみると、おそらく「地域医療ジャーナル」でご紹介した、こちらのコクラン・メタ分析 *2 が、まだ最新のようです。
このメタ分析の内容の詳細については、あらためて地域医療ジャーナル 2017年1月号(2016年12月末発行)の連載「かぜの研究」でも取りあげる予定です。
ぜひとも会員登録の上、ご覧ください~!!
薬としてのハチミツ
それでは、薬としてハチミツを使うにはどうしたらよいのでしょうか。「市販のハチミツをスーパーで買って帰ってください」ということになるのでしょうか。
薬を検索してみると、ハチミツがいくつも掲載されていました。
ハチミツ 製造販売元/健栄製薬株式会社
ハチミツ 製造発売元/タツミ薬品工業株式会社
ハチミツ 発売元/吉田製薬株式会社 製造販売元/小堺製薬株式会社
ハチミツ 製造販売元/日本養蜂株式会社 発売元/丸石製薬株式会社
ハチミツ 製造販売元/山善製薬株式会社
漢方製剤・丸剤 ウチダの八味丸M 製造販売元/株式会社ウチダ和漢薬
薬効分類名を見ると「矯味剤」となっています。
効能・効果としてはこのように記載されているものが多いようです。
矯味の目的で、または丸剤の結合剤、栄養剤として調剤に用いる。 また、皮膚・粘膜の保護剤として用いる。
口唇の亀裂・あれ等に脱脂綿、ガーゼ等に浸し又は清潔な手指で患部に塗布する。その他滋養、甘味料として適量をそのまま又は適宜薄めて使用する。
薬の味を調整する甘味料としての役割ですね。
また、皮膚や口唇の亀裂にも保護剤として使えるようになっています。(こちらの効果については今後、追跡調査をぜひ行いたいと思います。)
残念ながら、ハチミツは単独で薬効を期待するものではない、という位置づけとなっていますが、医療用医薬品には含まれていることがわかりました。
実際の研究ではどのように使われているのか、さらに調べてみたいと思います。
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