4つの関心領域
ちょっと思い立ったので、ぼくの今の関心領域について書いておきたいと思います。関心領域とは、これまで取り組んできたこと、さらにこれからも取り組んでいきたいことです。
主な関心領域は4つあります。
- EBM*1の実践
- 診断の認識に関する探究
- 医療の構造に関する探究
- これからの医療とコミュニティの模索
家庭医療や総合診療でもありませんし、医療の専門診療科でも、医学教育でもないんですね。
EBMの実践
このブログでは、主に「EBMの実践」 について取り扱ってきました。医療情報をどのように医療現場で取り扱っていくか、一般市民とどのように共有していくか、まだ解決できていない課題が残されています。
長年、臨床現場でEBMを実践して明らかとなってきた医療の課題については、さらに深く学術的な研究も並行して進めてきました。ここではあまり紹介してきませんでしたが、これもまたEBMの実践から派生した課題ということになるでしょう。
診断の認識
「診断の認識」については、診断精度に直結する事前確率に関する一連の研究や開発です。AIなどの登場によって、臨床現場でのデータ分析や活用がさらに盛んになると予想されます。
医療の構造
「医療の構造」については、医療者の思考や判断に影響を与えてきた医療の構造についての探索的研究です。質的研究から明らかになった知見を、臨床現場で個別の患者さんに反映することもできています。
脱文脈医療とコミュニティ
こうした実践と探究をつづけながら、これまでの医療の構造を再検証し、脱文脈した新しい医療像を提案していきたい。そのために行動するための枠組み、いわゆる「小さなコミュニティ」を構築する必要があると考え、オンラインコミュニティを開設し、活動をつづけています。
この4領域については、活動をさらに前へ進めます。
この分野に関心のある方は、ぜひご参画ください。コンタクトお待ちしております。
*1:Evidence-based medicine