本の紹介です。
近くの大型書店に立ち寄ったところ、「人文・社会」フロアの一角に、見覚えのある本がセレクションされている推薦コーナーが。
偶然?このブログで紹介した本だけでも数冊・・・ちょっと驚きました。
例えば、(それぞれ当時のブログ記事へリンクしています。)
一体誰がセレクションしたのでしょうか?
よく見ると「困ってるひと」の大野更紗さんの手書きコメントが。
なるほど、それならと納得。いくつか読んでなかった本を購入してみることにしました。
フクシマの本?
タイトルからは原発事故や震災がテーマの本だと思い敬遠していましたが、同じ年に福島県で生まれた2人が、震災後の日本社会のキーマンと鼎談した記録となっています。
「逝かない身体」の川口有美子さん、「A」の森達也さん、脳科学者の茂木健一郎さん、「筑紫哲也News 23」を担当したTBS報道局チーフディレクターの金富隆さんなど、今注目したい顔ぶれです。
あの震災であっても、日本社会を大きく変貌させるようなことはなかったようです。震災直後は「後ろめたさ、不謹慎さ」を感じながらも、その感情がいつまでも日本を支配することはなく、「絆」という号令で元の「集団化する社会」に復していきました。
このことには、心当たりがあります。震災直後のつつましい生活を忘れ、今ではまるで震災などなかったかのように、同じような暮らしを続けています。
これまでの歴史が示す通り、日本においては社会の流れやしくみ、システムをいきなり大きく変えていくのは難しいことのようです。
だからこそ、このままでいいのか?どう向き合っていけばよいのか?
キーマンたちはどのような視点を持っているのでしょうか?
ぜひご一読を。
他に大野更紗さんの推薦本にはこんな本も。