2. 予防についての疑問
質問 こどものインフルエンザワクチンは1回接種でもよいでしょうか? 米国疾病管理予防センター(CDC)に設置されている、予防接種の実施に関する諮問委員会 Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP)は、インフルエンザワクチンに関する学術情報…
病気は早期発見、早期治療したほうがいいー健康診断の根拠としても、日本で長らく親しまれてきたこのスローガンは正しくなかったことが、最近の科学的検証によってあらためて明らかになっています。
風疹、そして先天性風疹症候群が発生してしまう「感染症対策後進国」日本では、「すべての成人」を対象とした「風疹ワクチンの接種」が望まれます。
質問 運動すると認知症は予防できますか?
アルツハイマー型認知症の治療については、残念ながら2018年はあまりいいニュースがなかったようです。
予防接種促進事業(先天性風しん症候群対策分)で、風しん含有ワクチン被接種者数はたったの年間約1万2千人。2014-2016年までの3年間で合計約3万6千人だったのです。まさしく焼け石に水です。
厚労省はピアサポートは認知症についても効果があるとみて、備品代や会場使用料など経費の半額を補助する制度を新設する。
エビデンスが示すことは、抗体価をはかることでも、小児や妊娠可能女性に限定した対策でもありません。全員を対象としたワクチン接種です。
今のところワクチンでASD発症が多くなることはなかった、ということになります。
BMI 30以上の肥満者に食事療法や運動療法などによる減量介入を行うと、介入を行わないのに比べて、総死亡は1000人に6人少ない。
中高年の日本人では男性BMI 23-30、女性BMI 21-27における総死亡の統計学的有意差がみられず、低リスクとなっていた。
BMI 30までは総死亡はほぼ横ばいとなっています。
11歳からの二種混合接種の際には、かわりに三種混合ワクチンの接種をご検討ください。
糖尿病の方、がん・がん検診に関心のある方、終末期医療に関心のある方におすすめします。具体的なエビデンスが紹介されています。
質問 40歳女性。特に症状もないのですが、どんながん検診を受けておいたほうがよいでしょうか?
医療者だけではなく、他人を助ける仕事をしている人にはぜひ、手に取ってみていただきたい本です。
塩分摂取量がもともと多い人では総死亡、非心血管死亡、血管死亡が多くなる傾向がみられています。
熱けいれんの治療に等張~高張食塩水の経口摂取や電解質補充が有効?
熱中症の予防ではなく、熱けいれんの治療には食塩が有効かもしれない。
熱中症予防のために、どんなことをすればよいのでしょうか?
低い血圧目標値では心血管イベント発症が13%少なくなるものの、総死亡が5%多い傾向がみられました。
2018年の名古屋市のアンケート調査によると、HPVワクチン接種で自覚症状が多くなっていませんでした。
2011年の記事 塩分制限で心血管疾患死亡は減るのか? - 地域医療日誌 by COMET の更新記事です。 2011年時点では予防効果なし メタ分析(Adler, 2014年) *1 高血圧患者では心血管死亡が33%少ない傾向 厨房での塩分制限でやっと差が出た 2011年時点では予防…
質問 膵がんの検査はしたほうがよいですか? 最新の検査をすればわかるという誤解 膵がん検診はすべきではない ガイドライン(U.S. Preventive Services Task Force, 2005年) *1 どんな人が検査すべきか レビュー(UpToDate, 2017年) *2 家族性膵がんとは …
正月を跨ぐように、コレステロールの記事はさらにつづきます。 なぜここまで拘ってかき立てるのか、今回のシリーズを読んでいただいている方はすでにお気づきかと思いますが、もう少しお付き合いください。 もうひとつの二次情報源から レビュー(DynaMed, 2…
高齢者の脂質異常は治療すべきか 信頼性の高い二次情報源から レビュー(UpToDate, 2017年) *1 エビデンスは世界共通言語 高齢者の脂質異常は治療すべきか さて、これまで脂質異常症の治療について、つづけて記事を書いてきました。 ここまでのところを少し…
健康な人のコレステロール下げると危険? - 地域医療日誌 に続きます。 最近の研究から メタ分析 CTT(CTT Collaborators, 2012) *1 やはり死亡が増えてはいないが効果はなかった さらに新しい研究(メタ分析)も発表されています。こちらも同じような結果…
つづきます。 リスクの低い人ではメリットがない メタ分析(Smith, 1993年) *1 治療すると死亡が増えた さらにおそろしい実態をご紹介していきましょう。 リスクが低い人にはコレステロールを下げる治療効果が小さくなる、ということをご紹介しましたが、治…
コレステロールは下げなくていいですか? - 地域医療日誌 のつづきです。 日本人の研究では ランダム化比較試験 MEGA(Nakamura, 2006年) *1 相対危険が同じでも治療効果はちがう? 予防できるのは589人に1人 日本人の研究では それでは、日本人の研究では…
コレステロールの話題、さらにつづきます。 これまでの研究でわかったこと 低リスクでも下げると心臓病は少ないが・・・ ランダム化比較試験 WOS(Shepherd, 1995年) *1 プラバスタチンで31%少ない これまでの研究でわかったこと 日本人では、総コレステロ…